東京日仏学院


本日は東京日仏学院で行われている「メディアアート月間『デジタルショック』」というイベントのオープニングイベントへ。最近その動向がどうにも気になる津田大介さんが2人のフランス人アーティストと対談なさるというので行ってみました。
http://www.institut.jp/ja/evenements/11493
その前にオープニングパーティが開かれており、今日のディナー?はシャンパン、シードル、フィンガーフードのガレット。0円。
トークの前に展示を見ようと会場に入るやいなや、素敵なムッシューにシャンパンを手渡され、なんかもうパーティムードにあてられて展示そっちのけで飲み始める。無料のパーティなのに、いいお値段がしそうなお味でした。ガレットはハムとチーズとシーザーサラダの2種類(奥にイチゴがのったスイーツ系のがあったけど、気づいたらなくなっていた)。チーズの塩気がシャンパンに良く合いました。シードルも風味が深くて、おいしかったなあ。
というわけで写真はご挨拶中の駐日フランス大使とシードルです。
こちらに付属のレストランも評判よいので一度行ってみたいものです。ランチならお手軽ですね。

ラ・ブラスリー

食べログ ラ・ブラスリー

以下余談。
おもわぬごちそうを堪能していると、正面に懐かしい顔が。大学時代の恩師、K先生でした。10年以上ぶりの再開にお互いなんでここにな感じでしたが、K先生はメディアアートの専門なのでした。今は早稲田の大学院で教えているそう。K先生は私が所属していた学科ではなかったのですが、友人がKゼミ生だったのでよく遊びにいっていました。当時の教え子で芸大で助教授や講師になっている方もいて、なんだか世田谷の隅っこでうだつの上がらない私とは雲泥の差かもとおもいつつ。しかし彼らは大学時代から熱心に制作に没頭していたわけで、きっとその積み重ねの結果なのでしょう。
パーティとトークショーの間に、中庭でインスタレーションがあったのですが、メディアアート第一線のK先生の解説を聞きながら見るという贅沢…。最近のメディアアートのトレンドはプロジェクションマッピングという、建物など3次元のものにプロジェクターで映像を映し出すという手法なんだそうです。日仏学院の壁面に映し出された映像は、壁に映った木の影や、窓枠というリアルなオブジェクトに巧妙にブレンドされ、K先生も感心してご覧になっているようでした。

肝心のトークショーは、最初はフランス人2人と日本人1人、同時通訳介しながらというちょっとテクニカルな形式ゆえ?固めの進行でしたが1時間ほど経過したとき、津田さんが「日本政府とグーグル、どちらが信頼できるか」という発言をきっかけに会場ヒートアップ。フランス人の議論好き魂に火がついた瞬間を見ましたよ。会場の聴衆がとつぜん議論に参加し始めたり、質問タイムに「インターネットに対する規制を国や企業だけで決めるのではなく、私も参加したいのよ!」と発言する女性がいたりと、文化の違いを目の当たりにしました。政治が日常の延長上にある。そんな感じでした。
フランスは、民主主義を自分たちの力で勝ち取ったから、政治への関心が強いという趣旨のことを誰かが言っていたのを思い出したりしました。